J2札幌が正式オファーを出しているウエスタンシドニーMF小野伸二(34)の獲得が確定したことが6日、分かった。野々村芳和社長(41)が1日にオーストラリアで代理人をはさみ本人と直接交渉。遅くても6月までに札幌に移籍することで合意した。当初は1月中の獲得を目指すも、相手クラブが移籍に応じない姿勢を見せており、まず契約が切れる5月以降の獲得を条件に、小野サイドと話を詰め、合意に至った。

 同社長は「最低限の結果。前倒しできる可能性はある」と話しており今後、開幕の3月までに獲得できるよう、クラブ間交渉を続けていく。ウエスタンシドニーは2月からアジアチャンピオンリーグ(ACL)を控えており、現時点で主力の小野移籍に応じていない。トニー・ポポビッチ監督(40)も「1月の移籍はない」と否定するコメントを出している。1月合流は厳しい状況だが同社長は「ACLの結果次第で、打つ手はある」と前向きに話した。

 当初予定より加入が遅れるものの、Jの複数クラブが小野とりに動く中、札幌移籍が確定したのは大きな前進。まずJリーグ第1登録締め切りの3月28日に間に合うよう、全力で交渉にあたり、3月加入が厳しい場合は、6月から合流させ、7月18日からの第2登録期間で、戦力に加える。