<ACL:横浜3-2メルボルン>◇1次リーグG組◇2日◇横浜国際

 G組の横浜がメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)を下し、今季4試合目で初勝利を挙げた。序盤にPKで失点したが、FW伊藤翔(25)のゴールなどで逆転勝ちした。3戦を終え1分け2敗と結果が出ていなかったがアウェーで0-1で敗れた相手にお返し。ホームで踏ん張った。

 “中東の笛”にも負けなかった。前半6分にMF兵藤の腕が相手と絡まりPKを取られた。腕で引っ張ったようにもみえたが相手が倒れるタイミング微妙。それでもUAE(アラブ首長国連邦)から来たアルジネイビ主審の笛が鳴った。前日1日には同じACLの舞台で広島がFCソウル(韓国)戦で終盤に2度もPKを取られ、うち1本を決められ引き分けていた。

 しかし、ここからがたくましかった。同21分にFW伊藤が技ありループで同点弾。6分後にMF中町がこぼれ球を落ち着き払って蹴り込んだ。終了間際には兵藤も決めた。ACLはメンバーを積極的に入れ替えたこともあり結果が出ず、リーグも含め公式戦3連敗中だった。MF中村主将は「最近勝っていなかったから」とひと息つき、伊藤は「もう僕らには勝利しかない。(残り2試合)連勝しかない。ひたすら目の前の試合を戦っていくだけ」と1次リーグ突破への執念を口にした。