<J3:福島0-1金沢>◇第9節◇29日◇とうスタ

 選手が試合中に自動体外式除細動器(AED)で治療を受ける緊急事態が起きた。

 福島のGK岡田大(だい=29)が前半44分に接触プレーで負傷。頭を打って脳振とうとけいれんを起こし、その場に倒れ込み意識を失った。担架でピッチの外に運ぶのは危険と、クラブスタッフらが判断。意識を失ったことからAED措置などが取られ、救急車が到着、搬送するまでの17分間、試合は中断した。スタジアムは騒然となったという。

 岡田は福島市内の病院に搬送される途中、救急車内で意識を取り戻した。病院でレントゲン、CT(コンピューター断層撮影)検査などを受けた後、そのまま入院。引き続き経過を観察するという。福島はホームページで「命に別条はなく、意識も回復しております」と発表。骨折もしていないという。

 岡田は第7節で初先発してJデビューすると、チームの初勝利に貢献し、3試合連続でスタメンに名を連ねていた。

 昨年5月6日の大宮-広島戦(NACK)でも、激しく衝突したFWとGKの2選手が、ピッチに入った救急車で搬送されるアクシデントが起きている。