<J1:横浜2-0G大阪>◇第11節◇3日◇日産ス

 横浜がリーグ8戦ぶりに勝った。調子の上がらないG大阪に完勝。同5試合連続無得点だった負の連鎖を後半7分のFW藤田祥史(31)のゴールで断ち切って先制。同6戦、実に550分ぶりに得点が決まった9分後にDF中沢佑二(36)の今季初ゴール、ボンバーヘッドで追加点。リーグでは3月15日徳島戦(ニッパ球)以来の勝利をつかんだ。

 「極度の疲れなのか、体に全然力が入らなくて」というMF中村主将を先制直後にスパッと交代させた。先発布陣も今季初の2トップを採用。なりふり構わず動いた樋口監督の執念も実った。

 前節浦和に敗れ同7戦勝ちなしとなっても嘉悦朗社長(58)は「1点が入り、勝ち点3が取れたら変わる」と現体制への信頼を口にしていた。1点入ると2点目が生まれ、勝ち点3につながった。中村主将は「小さいけど1歩」。名門がようやくトンネルを抜けた。