5月攻勢を誓うベガルタに、頼れる男が帰ってきた。右足付け根を痛めて2試合欠場した仙台FWウイルソン(29)が5日、全体練習に合流。ミニゲームでは主力組に入り、今日6日のホーム神戸戦で即スタメン出場する可能性が高まった。故障の影響を感じさせず、次々とシュートを決めたストライカーは「いろいろな動きを試したけど大丈夫。痛みもなく100%で動ける」と万全を強調した。

 今季初ゴールはライバルの前で決める。得点ランク1位タイの神戸FWペドロ・ジュニオールは、10年にブラジル2部スポルチでチームメートだった。すでに7ゴールの相手に対し「彼がすばらしい選手であることはわかっているが、勝利だけを考えてプレーする」。自身もサポーターも待ち望んでいる1発で、ホーム初勝利に導くつもりだ。

 ケガ人も多く、連戦の疲労がピークに達したところでの復帰は大きい。この日は主力3人が軽めの調整で、体調不良のMF富田は練習を途中で切り上げた。渡辺監督は「いい状態で明日を迎えてほしい」としたが、ウイルソンについては「90分やれるか分からないが、(悔しさを)ぶつけてくれるでしょう」。最強助っ人の完全復活で、反撃の勢いを加速させる。【鹿野雄太】