<J3:藤枝3-1U-22選抜>◇第12節◇18日◇藤枝サ

 藤枝がJリーグU-22選抜を下し、今季ホーム初勝利を挙げた。前半6分にFW大石治寿(24)がヘディングで先制すると、27分にFW石井雄輔(22)が追加点。43分にはMF枝本雄一郎(25)がチーム3点目を挙げて突き放した。

 藤枝がやっとホームで勝った。2点リードのまま試合終了の笛が鳴ると、水島武蔵監督(49)はベンチでガッツポーズ。試合後には選手とスタッフ全員でスタンドにあいさつし、歓喜の瞬間を待ち望んだ1000人以上のサポーターと喜びを分かち合った。開幕から約2カ月で手にしたホームでの勝ち点3に指揮官は「非常にうれしい。選手が最後まで戦う姿勢を出してくれた」と興奮気味に振り返った。

 エースの1発で勢いに乗った。前半6分、左クロスをFW大石が頭で合わせて先制。今季8号となる豪快なヘディング弾でネットを揺らすと、同27分にFW石井がJ3初ゴール。さらに43分にはMF枝本がチーム3点目を決め、一気にたたみかけた。大石は「なかなか勝てなかったけれど不安はなかった。やってきたサッカーに自信はあった」と声を弾ませた。

 この日は前半45分でMF久富賢(23)が負傷交代するアクシデントもあったが、大崩れすることなく戦い抜いた。水島監督は「途中出場した選手がよくカバーしてくれた」とチーム一丸での勝利を強調。大石は「勝ち続けていくことが大事。今から次の試合に向けて準備していきたい」と早くも次戦を見据えた。【神谷亮磨】