<山田暢久引退試合:浦和5-6レッズ歴代選抜>◇5日◇埼玉

 元日本代表DF田中マルクス闘莉王(33=名古屋)が怒りをぶちまけた。元浦和のDF山田暢久氏の引退試合に出場。W杯1次リーグ敗退に終わった日本代表について聞かれ「ブラジル代表だって、自分たちのサッカーをするのに苦労している。1点取るのに苦労するのだから、2点取られて3点返すサッカーが出来るわけない。コンフェデ杯の経験が生かされなかった。ベテランが必要だった。そんなに甘いものじゃない」とまくし立てた。

 引退試合には前半のみの出場で、シュートを主役の山田氏にぶつけるなど大いに盛り上げた。その勢いは試合後も止まらなかった。自身が出場した南アフリカ大会を下回る成績に終わったことに危機感をあらわにし、真剣な表情で「Jにも影響が出かねない。サッカーに興味を持ってもらえるかは、代表にかかっているんだから」と続けた。さらに「自分たちのスタイルという言葉も言い訳にしか聞こえない。決して難しいグループじゃなかった」とばっさり。次の日本代表監督については「日本のことや、文化を分かっている人がいい」と注文をつけた。【高橋悟史】