<J1:大宮0-2G大阪>◇第19節◇9日◇NACK

 大宮は、好調G大阪に完敗した。鈴木茂社長は、大熊清監督(50)の続投を明言。中断明けから5試合を消化し2敗3分けに加え、中断前から7戦未勝利と勝てずにいるが、同社長は試合内容などを評価し大熊体制継続を決めた。鈴木社長は「失点は守備のミスというのもあった。ただ、内容は悪いと思っていない。シュート数などもG大阪に劣っていない。今回の結果をもう1回、しっかりと振り返って何が一番必要なのかを話し合いたい」と語り、大熊監督の進退については「現時点で、(解任は)ない。大熊監督に頑張ってほしい」と言い切った。

 序盤は大宮ペースだった。FWムルジャが獅子奮迅の活躍。G大阪GK東口の好セーブにあい、得点を奪えなかったがチャンスを作った。前半27分にFKのこぼれ球を決められアンラッキーな失点をすると、後半6分には追加点を奪われる。以降は、攻め手はなく、MFカルリーニョスのFKなど攻撃は単発だった。後半にはDF今井が右足首捻挫で負傷交代。すでにDF菊地、片岡、渡部と守備陣に故障者が続出しており、次の新潟戦も苦しいやりくりが求められる。しばらくは後がない戦いが強いられそうだ。【高橋悟史】