5戦勝ちなし(2分け3敗)と調子の上がらない横浜が徳島で阿波おどりを教訓?

 に戦う。今日16日の徳島戦(鳴門大塚)に備え、15日に横浜市内で調整して徳島入り。敵地では最終日を迎えた夏祭りが大盛り上がり。「散歩で見に行ってみようと思います」という選手も。まず敵地の盛り上がりを“視察”することで、祭りの余韻にのみ込まれないよう、注意する。

 踊る阿呆(あほう)に、見る阿呆-。試合で注意するのはこの有名なフレーズの一部だ。J屈指の堅守を誇るが、ここ3戦連続でセットプレーから失点中。マンマークの守備を崩され、前節柏戦(9日、日産ス)ではCKからフリーでヘディングシュートを決められた。同じ過ちを繰り返し、マーカーが「見る阿呆に」成り下がってはマズイ…。

 樋口靖洋監督(53)が「一番は局面の1対1で勝つこと」と言えば、チームの顔であるDF中沢は「フリーでやらせない。タイトに(マークに)いく」と気合十分。徳島にはゴールパフォーマンスに阿波おどりを取り入れたFW津田ら踊り手もいる。ピッチ上で「踊らなソンソン」とさせるつもりは毛頭ない。

 勝つためにはゴールが必要となる。こちらは2戦連続得点を狙う日本代表FW斎藤学(24)に期待。J2愛媛で急成長し、四国は第2の故郷。凱旋(がいせん)を前に「阿波おどりじゃなくて、愛媛の夏は野球拳おどりですから」とライバル心をのぞかせた。阿波おどりが終わった徳島の夏、今日16日は横浜が主役になる。【八反誠】