清水がピンチを迎えている。7日に行われる東京との天皇杯4回戦(午後7時、味スタ)に向けて練習を再開した2日、三保グラウンドには20人の選手しかいなかった。FWノバコビッチ(35)やMF金子翔太(19)ら代表遠征参加の4選手が不在で、MF杉山浩太(29)ら故障を抱える7選手が別メニュー調整。大榎克己監督(49)は「総力戦でやるしかない」と、苦笑するしかなかった。

 この日は、8対8のミニゲームを中心に約1時間半のメニューを消化。11対11の紅白戦もできないのが現状で、大榎監督は「もっとフォーメーション練習とかもやっていきたいんだけど…」。MF本田拓也(29)も「過去にこんな経験はない」と話す。

 それでも、試合は待ってくれない。東京には大榎体制の初陣で0-4と大敗している。それだけに、指揮官は「同じ相手に何度もやられるわけにはいかない。やるからには勝てるように、どう戦うかを考えていく」と、3年ぶりの8強進出へ最善策を模索していく構えだ。だが、雲行きが怪しくなってきたのは否めない。【前田和哉】