203センチの日本人歴代最長身のJリーガーが誕生する!

 J3鳥取は9月30日、鳥取ユース(U-18)FW畑中槙人(18)の来季トップチームへの昇格を発表した。畑中は体重80キロと細身だが、身長は203センチと超ビッグ。日本人では昨年引退した鹿島GK八木の199センチを抜き、Jリーグ史上日本人最長身、日本人選手としては初の2メートル超えとなる。

 鳥取から最長身日本人Jリーガーが誕生する。鳥取への入団が内定した畑中は、日本人ではJリーグ史上初の2メートル超えとなる203センチ。12年までJ2千葉でプレーしたノルウェー人FWオーロイの204センチに次ぐ長身で、J2昇格を目指す鳥取にとって、新たな目玉選手となりそうだ。

 この日、米子市内で会見した畑中は「よくバレーボール選手やバスケットボール選手に間違われるが、サッカーで結果を残したい。体全体が武器なので、まだまだヘディングなど未熟ですが、もっと磨きをかけ、世界に通用する選手になりたい」と意気込みを語った。

 これまでJリーグの日本人最長身は、昨年引退した鹿島GK八木の199センチ。現役では新潟FW指宿、名古屋DFハーフナー・ニッキが197センチで、ニッキは今も身長が伸びており、現在199センチ。畑中はさらに4センチ高く、同じく鳥取ユースからトップ昇格する170センチのMF石輪とは実に33センチ差だ。日本人選手では歴代最長身となる。

 岡野GMも超大型FWに「ずっと成長痛が止まらず、筋トレができなかったので線は細いが、足元もうまく、素材だけなら間違いなく一線級」と太鼓判。自身も俊足を生かし、日本代表で活躍してきただけに「1つ武器があるのはプロでやっていく上で大きい。武器を生かして将来の日本のサッカーを背負ってほしい」と期待を寄せた。

 日本代表の長身FWには194センチのハーフナー・マイクがいるが、畑中も今後の成長次第では、確実に世界と競り合える高さがある。日本代表の武器になる日が来るかもしれない。

 ◆畑中槙人(はたなか・まきと)1996年(平8)6月7日生まれ、兵庫県加古川市出身。井吹台SC、サルパフットボールクラブを経て鳥取U-18入り。今春トップチームの練習に参加。米子松蔭高に在学中。203センチ、80キロ。

 ◆長身選手

 Jリーグの過去最長身は、元千葉FWオーロイ(ノルウェー)で204センチ。日本人選手では昨年引退した元鹿島GK八木直生で199センチあった。日本人FWでは、新潟でプレーする指宿洋史で197センチ。海外では、デリー(インド)GKヴァンフートが208センチ、成都五牛(中国)FW楊昌鵬が205センチ。W杯に出たFWではコラー(チェコ)ジギッチ(セルビア)クラウチ(イングランド)が、いずれも202センチ。畑中がW杯出場を果たせば、W杯史上最長身のストライカーとなる。ちなみに、最小兵はJ2湘南MF中川寛斗で155センチ。