神戸が、元浦和のFWエスクデロ・セルヒオ(26=FCソウル)の獲得に動いていることが1日、分かった。関係者によれば、既に代理人を通じて接触。来季のエース候補として期待しており、今後本格的な交渉が進むものと見られる。

 エスクデロは、元サッカー選手だったアルゼンチン出身の父の影響で幼少時代から日本で暮らした。浦和の下部組織から05年にトップチーム昇格。07年6月に日本国籍を取得し、日本人としての登録が可能だ。本人も日本代表入りを目標にしており、アギーレ監督の目に留まりやすいJリーグ復帰を希望している。

 韓国で成長し、日本代表の秘密兵器になる可能性を秘める。12年途中に浦和からKリーグのFCソウルに移籍すると能力が開花。1トップ、3トップの左として定位置を獲得。13年のACLでは準優勝に貢献。広州恒大(中国)との決勝戦では、第1戦でゴールを挙げるなど1得点2アシストの活躍だった。今季も攻撃の柱として君臨し、韓国内で高評価を得ている。

 今季は一時首位に立ちながら10位に低迷する神戸は、川崎FのFW大久保の獲得に失敗。現在は大宮MF家長、J2降格したC大阪MF扇原ら代表クラスの獲得を目指している。エスクデロの補強にも成功すれば、過去に例のないほどの大型補強になる。

 ◆エスクデロ・セルヒオ

 1988年9月1日、スペイン生まれ。父が浦和の元選手で幼少時代を日本で暮らす。浦和ユースから05年に16歳でトップ昇格。12年7月にFCソウルに移籍した。J1通算81試合7得点。08年北京五輪のU-23(23歳以下)日本代表候補入り。171センチ、73キロ。