9年ぶりのリーグ制覇に王手をかけた首位G大阪が、敵地鳴門を“占拠”する。勝てば優勝確実の最終節6日徳島戦で、会場となる鳴門大塚の半数以上をG大阪サポーターが埋め尽くすことが1日、分かった。既にチケットは全席完売。収容1万9000席の大多数が、関西圏からの購入者だという。超満員の敵地で長谷川健太監督(49)が宙に舞う。

 鳴門海峡を越え、G大阪サポーターが大挙して四国に上陸する。05年以来の優勝を懸けた最終節のアウェー徳島戦。会場となる1万9000人収容の鳴門大塚は既に全席完売。概算でその半数以上をG大阪のサポーターが買い占めたという。徳島のクラブ職員は「かなりのガンバ側の応援団が来場することが予想されます」と説明。ホームのような雰囲気で“優勝決定戦”に臨むことになる。

 チームは前節神戸戦に3-1で完勝したことで、浦和と勝ち点62で並び、得失点差で今季初の首位に立った。得失点では浦和を7上回っており、徳島に勝った時点で優勝はほぼ間違いない。歴史的な瞬間を見ようと、関西から大勢のサポーターが詰めかけるため、徳島側も警備員の増員を検討中だ。同日には同じ鳴門市内で人気アイドルグループAKB48(チームB)のライブが開催されるため、交通機関なども混雑が予想される。

 優勝が決まれば、すぐに帰阪し大阪府内のホテルで祝勝会を開く。全選手、職員が徳島入りするため、バス2台に分乗して約2時間かけて帰る。G大阪広報は「バスの中は、どんちゃん騒ぎになるでしょうね」と予想。大阪まで待ち切れない選手らが、明石海峡大橋上で、即席の祝勝会が行われることも考えられる。既にナビスコ杯優勝を決め、天皇杯とリーグ戦は優勝に王手をかけた。夢の3冠へ、G大阪がラストスパートに入る。【益子浩一】