横浜は16日、元日本代表MF中村俊輔(36)が川崎市内の病院で痛めていた左足首の手術を受けたと発表した。「左足関節三角骨摘出術及び関節内遊離体摘出術」で全治は2~3カ月だという。

 左足首は、昨季も痛みが出た古傷。14日に打ち上げた宮崎県内での2次キャンプ中に再び痛みが激しくなり、手術に踏み切る可能性が出ていた。原因は関節内の遊離軟骨(通称ネズミ)が引き起こす痛み。これを取り除いた。

 14日にキャンプを打ち上げ、羽田空港着の航空機で関東に戻った中村は足を引きずり、状態について「痛いよ」とだけ話していた。メディカルスタッフらと相談の上、一刻も早い完治を目指し手術を選択したようだ。

 今季から指揮を執るモンバエルツ監督は13日に「しばらく、彼なしでやる」と背番号10の長期離脱を覚悟していたが、技術や経験、すべての面において主将を務める中村の代役はいない。左足首は、名手のキックを生む生命線ともいえる。それだけに、術後の回復具合によっては6月末に最終節を迎える第1ステージ中の復帰も微妙な状況となる可能性もある。横浜が大きな痛手を負って開幕を迎えることになった。