BTS超え!? 2代目・バットマンこと日本代表DF谷口彰悟(31=川崎F)が、世界中の女性をとりこにする。7月の東アジアE-1選手権では、韓国でイケメンぶりが話題となった。過去にはロシアからファンレターが届いた、だて男。現在は鼻骨骨折を負っており、ワールドカップ(W杯)カタール大会へフェースガードを持参した。素顔はもちろん、黒いマスク姿でもイケメン。世界基準の甘いマスクで、ライバル国の女性も味方につける。

韓国がざわついた。今年7月。日本はE-1選手権で、韓国に3-0で勝利。優勝を飾った。伝統ある日韓戦。韓国国内では批判や風当たりが強まる中、地元メディア「xportsnews」は「サッカーでビックリ? 超イケメンの日本人選手に『大騒ぎ』」の見出しを打った。BTSなど世界ランクの韓流アイドルを目にしてきた韓国の女性が、優勝カップを掲げる谷口に見とれていた。谷口は「知っています(笑い)。うちの事務所のマネジャーが冗談で『韓国行けますよ』と言っていて、僕も韓国進出するかと笑っていました」と、まんざらでもなかった。

世界が黙っていない。13年、筑波大時代。ユニバーシアード日本代表で訪れたのは、ロシアだった。そこでも、現地女性の心をわしづかみにしていた。大会後に、ロシアからファンレターが届いた。「日本語も一緒に書いてくれていて、『ファンです』って書いてあったのかな」。プロ入り後も、世界各国からファンレターは届く。「何個かありますけど、自分のこと、どこで見たの? って」。アジアでは収まらない。

一番のモテ期は、熊本・大津高時代。卒業式だった。写真撮影を求める女子生徒たちが、並んでいた。中には、保護者の姿も。行列の長さは、驚きの教室から体育館まで。人気スニーカーの販売日、二郎系ラーメンの行列に勝るとも劣らない人。その列を整理していたのは高校、大学、川崎Fでも同僚の後輩・DF車屋だった。

クラブの選手プロフィルでも「自分の容姿で気に入っているところ」の欄は「顔」。練習中にミスをすれば、後輩のDF山根、脇坂から「その顔じゃなかったらアウトだね」と言われる。「だいぶ得しています」と言わざるを得ない。

同性も羨望(せんぼう)のまなざしで見つめる甘いマスク。カタールでは、黒いマスクに隠されることになった。鼻骨骨折中で、W杯本大会にフェースガードを持参。試合では外す可能性もあり、世界に2つの顔を届ける。素顔は言わずもがな、笑顔がまぶしい美青年。マスク姿は、ダークさが増し、色気が際立つ。韓国、ロシア、日本の対戦国のドイツ、スペイン、コスタリカの女性ファンまでも味方につけ、黄色い声援で日本の勝利を後押ししてもらう。【栗田尚樹】