2大会連続13回目出場のセルビアが、強豪ブラジルに0-2で敗れた。「東欧のブラジル」と言われた旧ユーゴスラビアのセルビア。本家と激突した初戦は、黒星となった。

しだいに勢いを増す強豪国の力に圧倒された。前半はスコアレスで折り返したものの、後半は自陣に押し込まれる展開が続いた。同17分、同28分に連続失点。チャンスを作ることさえままならない。

セルビアを率いる“ピクシー”こと、ドラガン・ストイコビッチ監督(56)の目にも、焦りが浮かんでいた。

J1名古屋グランパスの選手として天皇杯制覇に貢献、監督としてクラブを初のJ1優勝に導いた人物。現役時代、W杯に2度出場しており、今回初めて監督として大舞台に挑んだ。

日本、中国のクラブで指揮した手腕を発揮し、欧州予選で強豪ポルトガルを退けて1位で通過させたが、最多5度の優勝を誇るブラジルには苦しみ、シュート数も速報値で5本という結果に終わった。

黒星発進となったセルビアは28日、カメルーンと対戦する。