モロッコがカナダを2-1で退け、グループリーグ1位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。前節で前回大会3位、世界ランク2位のベルギーに勝つ番狂わせを起こして勢いに乗るアフリカのスター軍団が、36年ぶり2度目の16強を決めた。スタジアムを埋めた観衆の大歓声も味方につけた。6日の決勝T1回戦でE組の2位と対戦する。

前半5分、チェルシーのMFジエシュ(29)が相手のミスを逃さず、右サイドペナルティーエリア外から落ち着いて放り込んで先制。さらに同23分、DFハキミ(24=パリ・サンジェルマン)のロングボールにFWネシリ(25=セビリア)が反応し、右足でゴールネットを揺らした。

同40分に今大会初のオウンゴールもあり、1点差に迫られると、後半は疲労の色もうかがわせた。それでも、うまく時間を使って守り切った。

モロッコは第1節からほぼ、メンバー交代なしで臨んできた。今年8月にハリルホジッチ監督を解任。同監督と折り合いが悪く、6月の国際大会から招集が見送られていたジエシュが、復帰。ベルギー戦に続く活躍で、チームをけん引している。