史上初の8強進出を懸け、日本が前回準優勝のクロアチア相手に死闘を繰り広げている。前半43分、FW前田大然(セルティック)のゴールで先制したが、後半11分にクロアチアに同点とされた。試合は両者譲らず、延長戦に突入した。今大会初の延長戦となった。

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日本の先発は3-4-2-1。GK権田修一(清水エスパルス)、3バックは谷口彰悟(川崎フロンターレ)吉田麻也(シャルケ)冨安健洋(アーセナル)。左ウイングバック(WB)に長友佑都(FC東京)、右WBに伊東純也(スタッド・ランス)を配置し、遠藤航(シュツットガルト)と守田英正(スポルティング)をボランチ。2列目左に堂安律(フライブルク)、右に鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)、1トップに前田。DF板倉滉(ボルシアMG)は出場停止、MF久保建英(レアル・ソシエダード)は体調不良でベンチから外れた。

対するクロアチアは4-3-3。GKリバコビッチ(ディナモ・ザグレブ)DFラインは左からユラノビッチ(セルティック)ロブレン(ゼニト)グバルディオル(ライプチヒ)バリシッチ(レンジャーズ)。ブロゾビッチ(インテル・ミラノ)をボランチに右にモドリッチ(レアル・マドリード)、左にコバチッチ(チェルシー)。3トップは左からペリシッチ(トットナム)ペトコビッチ(ディナモ・ザグレブ)クラマリッチ(ホッフェンハイム)という並び。

前半3分、右CK。ショートコーナーから谷口がヘディングシュートするも、惜しくもゴール左へ外れた。先発の平均身長は日本の179・3センチに対し、クロアチアは182・5センチ。体格差考慮し、1本でゴール前へ入れず、デザインされたセットプレーに日本は勝機を見いだしている。

逆に前半8分、縦パスの処理に入った冨安がペリシッチにボールを奪われ、フリーで打たれたが、GK権田がセーブ。「防衛大臣」と呼ばれる守護神が、序盤のピンチを救った。

前半28分にはクロアチアの波状攻撃に遭い、左右から次々とクロスボールを受けたが、守り切った。我慢の時間を乗り切った。すると30分すぎからは、日本が前からの連動した守備でボールを奪い、敵陣でボールを保持す時間帯が増えた。

前半41分には前田が前線で起点となり、遠藤のパスから鎌田が左サイドからゴールを狙ったが、シュートは枠を捕えられなかった。日本が攻勢をかけた。

そして前半43分、ついに日本が先制した。右CKからショートコーナーを使い、堂安が入れたボールがゴール前でこぼれ球となったところを、前田が左足で押し込んだ。日本が均衡を破った。前田は6月10日のガーナ戦(4-1)以来、国際Aマッチ2点目。今大会初めて日本が先制した。

両チームともメンバーを代えず後半戦へ。クロアチアは前回大会MVPのモドリッチを軸に、体格の優位性を生かし、クロスボールから活路を見いだした。後半11分、クロアチアに追いつかれた。クロスボールから33歳のベテランFWペリシッチに頭で合わせられ、同点ゴールを奪われた。1-1となった。

後半18分にはモドリッチの強烈なミドルシュートを浴びるが、ここは権田がファインセーブ。ゴールを許さなかった。ただ守勢に回る時間が増えた。19分、日本は長友に代えて三笘薫(ブライトン)、前田に代えて浅野拓磨(シュツットガルト)を投入した。過去3戦にならい2枚替えで勝負に出た。

後半30分には鎌田に代えて酒井宏樹(浦和レッズ)を右WBに入れ、馬力のあるクロアチアの前への推進力を消しにかかった。試合は一進一退の攻防が続く。

後半42分、疲れの見える堂安から南野拓実(モナコ)に交代。森保ジャパンで最多17得点、南野の勝負強さに懸けた。試合は両チームの意地と意地がぶつかり合う形で譲らず、延長戦に突入。死闘の様相を呈している。