去年の暮れのことだが、英デーリーメール紙(電子版)に、プレミアリーグ指揮官たちの腕時計の話が掲載されていた。

 監督たちがしている腕時計がどのメーカーのどのモデルなのかが明かされ、価格で順位がつけられていた。下世話な話題だが、意外な人物が一番高い腕時計をしていたり、面白いので紹介したい。

 最も高級なものをしていたのは、モウリーニョ監督(マンチェスターU)でもベンゲル監督(アーセナル)でもグアルディオラ監督(マンチェスターC)でもない。

 高級腕時計1位!? に輝いたのは現在12位バーンリーを率いるショーン・ダイク監督。パテック・フィリップ社「ノーチラス・トラベルタイム・クロノグラフ5990/1A」で価格は4万5000ポンド(約667万円)もするという。

 第2位はクーマン監督(エバートン)。ロレックス「スカイ・ドゥエラー」の文字盤が茶色のもので3万5850ポンド(約531万円)。

 第3位はモイズ監督(サンダーランド)でパテック・フィリップ社の3万ポンド(約444万円)のものをしていた。14年にマンU指揮官をクビになった時は、そのひどい扱いにかわいそうになったものだが、現在もこんな時計が持てるほど経済的な余裕があるのなら、同情する必要なんてないのかも! と思ってしまう。

 ちなみに4位からは以下の通り。

 4位・アラダイス監督(クリスタルパレス)=ウブロ「ビッグバン」(約410万円)

 5位・モウリーニョ監督(マンU)=ウブロ「ビッグバン」(約370万円)

 6位・ピューリス監督(ウェストブロミッジ)=ロレックス「コスモグラフ・デイトナ」(約236万円)

 7位タイ・コンテ監督(チェルシー)、カランカ監督(ミドルズブラ)=ともにロレックス「デイトナ」(約148万円)

 9位・フェラン監督(前ハル、3日に解任)=ロレックス「ディープシー・ドゥエラー」(約132万円)

 10位タイ・ベンゲル監督(アーセナル)、ポチェッティーノ監督(トットナム)=ともにIWC「アクアタイマー・クロノグラフ」(約124万円)

 12位・ピュエル監督(サウサンプトン)=IWC「ポートフィノ」(約117万円)

 13位・ビリッチ監督(ウェストハム)=コルム「アドミラルズカップ・ブラックハル」(約88万9000円)

 14位タイ・クロップ監督(リバプール)=IWC「パイロット・クロノグラフ」、マッツァーリ監督(ワトフォード)=ロレックス「オイスター・パーペチュアル」、ラニエリ監督(レスター)=タグホイヤー「カレラ」(約59万3000円)

 17位・グアルディオラ監督(マンC)=シミエール「QNETシティー」(約28万1000円)

 18位・ハウ監督(ボーンマス)=アップル「アップルウオッチ」(約5万9100円)

 19位・ヒューズ監督(ストーク)=ポーラー「V800」(約5万200円)

 そして最下位20位はすでに解任されてしまったあの人。米国人で初めてプレミアリーグクラブの指揮を執ったブラッドリー監督(前スウォンジー)。英国の文化になじもうと努力をしていたのだが、腕時計はアメリカ魂が宿るタイメックスの「アイアンマン」約5930円なり。やはりプレミアリーグになじむのであれば、時計も欧州製のものを持つべきだったか。

 ちなみに筆者は昨年11月からゴルフ担当記者として取材活動にあたっている(このコラムは担当が変わっても継続しています)。

 CASIO所属の石川遼選手がつけているのはやっぱりGショック。筆者もソーラー電池&電波受信機能つきのGショックを愛用しており、プレミアリーグの監督たちがしている超高級腕時計よりも、石川選手がしているものの方が気になっています。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)