5月27日に行われたドイツ杯決勝フランクフルト対ドルトムントの前半途中、ドルトムントに所属するマルコ・ロイスが右ひざに痛みを訴え、ハーフタイムでベンチへ退いた。診断の結果、後十字靱帯を部分断裂していることが発覚し、ロイスは今月7日に同箇所の手術を受けている。

 13日付の大衆紙「ビルト」電子版によれば、復帰まで約6~8カ月を要する見込みというが、同紙はこれまでロイスが負った怪我についてもグラフィックで紹介している。

 ブンデスリーガにデビューした2009年8月9日以降でロイスが負傷した部位は、腹筋1回、恥骨1回、太もも(および内転筋)17回、膝1回、足首4回、つま先1回、かかと1回の計26回で、離脱期間は計772日。つまりこの8年弱で、丸2年分の日数を超すほど怪我をしていたことになる。

 比較など無意味かもしれないが、同時期に名を広めていった同い年のBミュンヘン所属トーマス・ミュラーは、これまで負傷に起因するリーグ戦欠場はたったの6試合しかないとのことで、両者の“稼働率”の差は惨憺(さんたん)たるものがある。

 2014年W杯と2016年欧州選手権を立て続けに逃してしまったロイス。しかしヨアヒム・レーブ監督からの信頼は厚く、負傷さえなければドイツ代表メンバーに選ばれるのは間違いない。ドイツサッカー界で最も不運だった男が、2018年にロシアの地で初のビッグトーナメント出場を叶えてくれることを願うばかりだ。