ブンデスリーガ歴代最年少監督という記録を持ち、昨季ホッフェンハイムを4位に導いたユリアン・ナーゲルスマン監督が、女子サッカーにかなり注目しているようだ。

 ナーゲルスマン率いるホッフェンハイムは現在、隣国オーストリアのウィンディシュガルステンで合宿を行っているが、練習を終えた後の指揮官の楽しみは、7月16日にオランダで開幕した女子欧州選手権を見ること。大衆紙「ビルト」など複数ドイツメディアが伝えたところによると、ナーゲルスマンの目には、男子サッカーよりも女子サッカーのほうが、魅力的に映っているという。

 「(女子サッカーを)見るのは本当に大好きなんだ。なぜなら、極めて誠実なスポーツだからだ。男子サッカーよりもはるかに正直だね。彼女たちは文句を言わず、地面に倒れたままでいることも非常に少ない。転がっても起き上がり、ひたすらプレーを続けている」

 またナーゲルスマンは、2015-16シーズンから2年間ブンデスリーガ1部に在籍していたダルムシュタットとインゴルシュタットを引き合いに出し、女子サッカーへのベタ褒めを続けた。

 「私の見立てでは、彼女たちの実際のプレー時間は、1試合で85分くらいあると思う。しかし男子サッカーを見ると、例えばダルムシュタットは90分のうちせいぜい51分、インゴルシュタットはだいたい45分くらいだ。女子サッカーはほとんど90分間、サッカーをやっている。遅延行為もないし、主審のところに行き延々と不平不満を言うこともない」

 ちなみにこの大会でのドイツ代表はというと、グループリーグ初戦スウェーデン戦を0-0のドローで終えたものの、TV観戦していたナーゲルスマンは「スウェーデンよりもレベルが格段に上だった。残念ながらゴールは奪えなかったが、2年前(のワールドカップ)よりも、とても、とても良くなっている」と高く評価。21日のイタリア戦は2-1で勝利を獲得しており、GL最終節ロシア戦に引き分け以上で、自力での決勝トーナメント進出が決まる。