2日に行われたブンデスリーガ第25節ボルシアMG対ブレーメンは、降格争いをする14位の後者が後半に入り2得点。試合を振り出しに戻し、敵地で貴重な勝ち点1を獲得した。ところで、この試合で1つ気になったのは、雪が降り続く中、白いボールが90分間使用されていたことだ。

 筆者もこの試合の生中継を自宅で観戦していたが、確かに前半は特に問題なかったものの、後半に入ると悪天候は勢いを増し、積雪のためボールの位置が時折分かりにくくなるほど。ある程度雪が積もった場合、本来であればオレンジの蛍光色ボールが使用されるはずなのに?と思った人も少なくなかったはずだ。

 大衆紙「ビルト」によると、ボールを変更しなかった理由は、どうやら「ホークアイ」にあったようだ。

 「ホークアイ」とは2015-16シーズンからブンデスリーガで導入されているゴール判定技術の名称で、スタジアムの屋根に設置されている計14台のカメラで、ボールがゴールラインを割ったかどうかを瞬時に判断するシステム。ボルシアMGの関係者はビルト紙に対し、「ボールを白から蛍光色のものへ変更すると決定された場合、ホークアイの調整をする必要が出てくるので、試合を少なからず中断しなければならない」ことが、その理由だと説明している。

 同紙によると、これがハーフタイム中であればホークアイのシステム切り替えに要する時間も十分あったようだが、前半終了の時点ではまだそこまで降雪がひどくなくボール変更の決断が下されなかったこと、そして積雪がひどくなった後半途中もボールの色について両チームから苦情がなかったため、通常の白いボールで最後まで続行されたという。