8月24日にバイエルン・ミュンヘン-ホッフェンハイム戦が行われ、いよいよ18-19年シーズンのブンデスリーガ1部が幕を開けた。その陰で、Bミュンヘンのウリ・ヘーネス会長と大いに関係のあるソーセージも、本拠アリアンツ・アレナに初お目見えしている。

膝の負傷により27歳の若さで現役を退いたヘーネスがそのまま強化責任者に就任し、Bミュンヘンを欧州に名立たるビッグクラブへと成長させたのは広く知られている。また同時に、プライベートでは1985年、ベルナー・バイス氏と共同でニュルンベルクにソーセージ会社を設立。当時は従業員20人ほどの小さな有限会社だったが、後に名前をHoWeへ変更し、現在では工場敷地面積8000平方メートル、そして300人の従業員を抱える大手食品会社へと育て上げた。

大衆紙ビルトによると、ヘーネス会長は2014年にHoWeでの職務から完全に退き、息子フローリアンと娘ザビーネに同社の経営を任せているというが、これまでは首尾一貫して、自らの息がかかったソーセージを、本業であるBミュンヘンに持ち込まなかったようだ。では、なぜ今シーズンから急にHoWe社の食品がスタジアム内に出回るようになったのだろうか。

ヘーネス会長はビルト紙に対し、理由をこう説明している。

「『HoWeのソーセージをスタジアムのケータリングに使用しないか?』という案は今までにもあったが、私と妻が同社に関わっていた時は断っていた。でも4年前から私の子どもたちが経営するようになったことに加え、アリアンツ・アレナのケータリングパートナーがDo&Co社に変わったんだ。彼らは食材や食品を選ぶ時にメーカーの名前を見ず、味利きだけで決めるんだが、私の息子に『どうしてもおたくのソーセージを使いたい』と言ってきた。そうなったらもちろん、息子に『この会社に売ってはダメだ』とは言えないでしょう? そして私が何より嬉しかったのは、HoWeのソーセージが名前ではなく味利きで最高の評価を得たことだよ」

なお同紙によれば、HoWe社製の焼きソーセージとカリーブルスト(焼いたソーセージにケチャップとカレー粉をまぶしたもの)は、スタジアム内の売店で4・2ユーロ(約540円。ただしこれにパンをつけると4・9ユーロとなり約630円)で購入可能だという。