2018-19年シーズンのブンデスリーガでは、同リーグ史上初めて12月23日、つまりクリスマス・イブの前日まで試合が行われる。クリスマスは、大多数のドイツ人にとってサッカー以上に大事な一大イベント。そこに影響しかねない今季の日程について、いまさらではあるがクラブから不満も出ているようだ。

23日に年内最終戦を行うのは、ブンデスリーガ1部ではアウグスブルク、ウォルフスブルク、ホッフェンハイム、マインツの4クラブ。そして同2部ではキールやハンブルガーSVなど日本人所属チームをはじめ、デュイスブルク、ドレスデン、アウエ、ウニオン・ベルリン、パーダーボルン、ダルムシュタットの計8クラブとなっている。

専門誌「スポーツビルト」によると、ウニオンの幹部オリバー・ルーネルト氏は「非常に腹立たしく、そして不運な日程となった。(通常では金曜から日曜もしくは月曜までが一つの節だが、年内最終戦だけは例外的に)木曜、金曜、土曜(を試合開催日)とすることだってできたはずだ」と、怒りを見せていたという。特に同クラブは、毎年クリスマス直前にスタジアムを開放し、クラブ関係者とサポーターが一緒になってクリスマスソングを歌うのが恒例行事となっている。もし今年もこのイベントを23日に行うのであれば、ウニオンのファンは「ベルリンから約250キロ離れたアウエまで応援に行く」か「本拠でのクリスマス行事に参加する」の二択を迫られるのだ。

また同誌はキールのファビアン・ウォールゲムートSDにも取材しており、同SDは「選手たちはハンブルガーSVとの重要な一戦に100%集中してくれるだろうし、プロのクラブとして(23日に試合をすることを)事実だと受け止めなければならない。ただし、今回のことが試合になんらかの作用をもたらすのではないかという心配も、頭の片隅にある」とコメント。今回の日程が、選手の集中力に影響を及ぼすことを危惧していたという。