今季終了後にホッフェンハイムからライプチヒへ移籍することを、すでに発表しているユリアン・ナーゲルスマン監督。開幕を迎える前に自身の進退を明言したことについて、ある程度のリスクは認識していたようだ。

大衆紙「ビルト」の取材に応じた同監督は、「この先も監督の契約が残っているチームに比べて、危険性が多少上がることも、もちろん自覚していた。もし、ある選手が不満を抱えていて、さらに監督が夏にいなくなることを分かっていた場合、その不満が通常よりも膨れ上がり、そしてあからさまに感情を出すようになる可能性もあるだろうからね」と話したという。

今シーズン、クラブ史上初の欧州チャンピオンズリーグ出場を果たしたホッフェンハイムだが、F組の最下位となり敗退が決定。またドイツ杯も2回戦で姿を消してしまったため、残す大会はブンデスリーガのみとなっており、選手が試合に出場できるチャンスは、開幕当初よりも大幅に減少している。

そんな中、後半戦に向けてナーゲルスマン監督は「選手が全力を出さなくなったり、(試合に出られないことに対して)怒りを示すことは、意味がない。私の後任になる監督は、7月になってようやく選手を見始めるわけではないからね。今など、7月よりも前の状況についても必ずチェックするはずだ」とコメント。しかし「選手たちのキャラクターには満足しているよ。危険な存在となりうるような選手は、ここには1人もいないからね」と、チームの一体感を改めて強調したという。