シャルケの低迷は前任者のせいではない-。6年3カ月ぶりに同クラブの指揮官へ復帰したフーブ・ステフェンスが、先月14日に解任されたドメニコ・テデスコ前監督を擁護している。

第29節までを終了し今シーズン残り5試合となった現在、シャルケは7勝6分け16敗、得失点差はマイナス17。先週末は2部からの昇格組で、久保裕也が所属するニュルンベルクとの残留争い直接対決で勝ち点1を拾ったが、アウグスブルクに抜かれ14位から15位へ後退した。指揮官交代から約1カ月がたった今もなかなか調子の上がらないシャルケについて、ステフェンスは「ユーロスポーツ」にこう語っている。

「(チームを危機的状況から立て直したくても)ドメニコは何もできなかっただろう。この責任は他の人間にある。『他の人間』とは、チームの問題を理解していなかったり、別のことを考えていた人間たちだ。監督という立場ではどうにもできないミスがあった。若い監督は周りのサポートを必要としているのに…とても残念だ」

31歳の若さで監督デビューを飾ったテデスコと、ステフェンスの年齢差は32もあり、親子ほど年が離れている。しかしステフェンスは「もちろん(テデスコと)コンタクトを取っている。連絡しない理由はないだろう? 彼はこのチームを1年半指導していたが、私はまだ数週間なのだから」と話し、1部残留というミッションのため、テデスコから積極的にアドバイスをもらっていることを明かした。