ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンのみならず、今や同国代表のレギュラーとしてもプレーするセルジュ・ニャブリが、自身のキャリアを振り返った。

ニャブリは16歳となった2011年夏にシュツットガルトのユースからアーセナル下部組織へと移籍するも、同クラブやレンタル先のウエストブロミッチなど、イングランドでは満足のいく結果を残せず、2016-17年シーズンにブレーメンへ。生まれ故郷ドイツに舞い戻り、出場機会を手にしたニャブリはその後、飛躍的な成長を遂げた。

そんな同選手は英紙「デイリー・メール」とのインタビューで、祖国に帰還した当時をこう述懐した。

「2016年の夏、ドイツ五輪代表として本大会6試合に出場し、自分のリズムを発見することができた。その後、自分にこう言ったんだ。『お前はプレーしなければならない。試合に出るんだ』とね」

当時のアーセナルといえば、アレクシス・サンチェス、メスト・エジル、セオ・ウォルコット、アレックス・オクスレイドチェンバレン、ダニー・ウェルベックらも在籍しており、ポジション争いはし熾烈。それについてニャブリは「定位置をつみ取る自信はあったけれど、それ以上待つことはできなかった。もう4番手や5番手の存在でいたくはなかったんだ」と振り返り、「今ではあれが正しかったと思えるが、素晴らしいファンと素晴らしいチームメートを持つアーセナルを去るというあの決断は、僕がサッカーの世界で生きてきて最も難しいものだったよ」とコメントした。