昨シーズンの低迷から一転、シャルケが快調な滑り出しを見せている。前節までの7試合で、彼らが手にした勝ち点は14。1試合平均で2ポイントを獲得している計算になり、来季の欧州CL出場に十分値する成績だ。

そんな中、指揮官デイビッド・ワーグナーは極めて冷静だ。口をついて出るのは、「ヨーロッパの舞台へ戻ることは、今季の我々のテーマではない。非現実的だ」といったものから、先月末にも「第6節が終わったばかりの今、アウェーでのライプチヒ戦勝利で高揚感に浸っている者がいるのなら、彼らに薬でも渡してほしい」と語るなど、ポジティブな言葉は一切見当たらない。

しかし大衆紙「ビルト」によると、シャルケが欧州行きチケットを手に入れる可能性は、76%と非常に高いようだ。

「勝利=3ポイント」となった1995-96シーズン以降、第7節終了時に14ポイントを稼いだチームは計17。そのうち13チームが、そのシーズンを1位から6位の間で終えているという(ブンデスリーガでは1位から4位に欧州CLの切符が、5位と6位に欧州リーグの出場権が与えられる)。また、17チーム中10チームは4位以上となっており、欧州CL出場の可能性だけで考えても、確率は59%に上る。

果たして、2018-19シーズン以来の欧州カップ戦出場はかなうのか。地に足ついた指揮官とシャルケの今後に注目したい。