ウニオン・ベルリンでCBを務めるネベン・スボティッチが、古巣との対戦を前に心境を語った。

スボティッチはドルトムントに在籍した9年間で公式戦263試合に出場。香川真司らとともにリーグ連覇や国内2冠を達成するなど、ドイツ屈指の人気クラブで成功を収めた。その後は同じドイツ国内のケルン、隣国フランスのサンテティエンヌを経て、クラブ史上初のブンデスリーガ1部昇格を果たしたウニオンに今季から所属している。

大衆紙「ビルト」など複数メディアによれば、スボティッチは今週末対戦するドルトムントについて、こう話したという。

「試合が始まれば一息つく暇すらない。(マルコ・)ロイスを含めた攻撃陣は縦横無尽に動き回るし、(ジェイドン・)サンチョはトップコンディションを維持している。(ユリアン・)ブラントも、(アーリング・)ハーランドもいる。我々が試合をする相手は、欧州のベストチームの1つだ」

しかし先述のように、同選手にとってドルトムントは、自身がキャリア最盛期を過ごした場所。2017年4月にケルンの選手として“マイホーム”に戻った際には、熱狂的ファンが陣取る南側ゴール裏から拍手喝采を受けた。またビルト紙によると、スボティッチは本拠ジグナル・イドゥナ・パーク近くにある自宅をいまだ手放しておらず、引退後はその家に戻ってくる可能性が高いという。

「もうドルトムントの選手ではなくなってしまったけれど、自分はドルトムントというクラブの一部分。素晴らしい9年間を過ごしたし、私の人生に深く刻まれている」と、古巣への愛を強調したスボティッチ。旧友を前に、ベテランらしい味のあるプレーを見せられるか。