10年にわたりバイエルン・ミュンヘンの背番号10を身にまとった元オランダ代表アリエン・ロッベン氏が、20年近いプロ生活の中で印象に残っているゴールを明かした。

ドイツの専門誌「スポーツビルト」のインタビューに応じたロッベン氏は「時計の針を戻せるのなら、いつ?」という質問に対し、「もちろん2013年5月25日だね。場所はロンドンのウェンブリースタジアムで、時間は89分だ。私のシュートが決まり、ドルトムントに2ー1で勝ったのが、私のキャリアの絶頂だよ」と、欧州チャンピオンの称号を手にした当時を回顧したという。

またロッベン氏によれば、ユップ・ハインケス監督の存在も大きかったようで、「ユップはいつも絶妙なタイミングで良い効果を与えてくれるんだ。欧州CLファイナル前の最終調整が終わると、監督が私のところに来て『決勝に向けて準備はできてるようだな』と言った後、もう一度『お前!準備はできてるな!』と(力強く言われた)。あれには本当に背中を押された。サッカー選手なら誰もが、欧州CLファイナルで決勝ゴールを決めることを夢見るものだよ」と語った。

バイエルンがドイツ史上初の3冠を達成したこのシーズン、同クラブは欧州CL準々決勝でユベントスに計4ー0、準決勝ではバルセロナに2戦合計7ー0の大差で勝利し、決勝への切符を手にした。そのことについて聞かれたロッベン氏は、「バルセロナに4ー0で勝った試合は、(バイエルンの本拠)アリアンツ・アレーナで私が経験した中で、最も美しい試合だったかもしれない。私自身も、いわゆる典型的な“ロッベン・ゴール”(右からカットインして左足でファーサイドに巻くように決めるシュート)ではなく、右サイドでシザーズから縦に突破する形で得点を決めることもできた」とコメントしている。