ドイツ・サッカー連盟は16日、同国有力誌シュピーゲル(電子版)が2006年のワールドカップ(W杯)招致で買収行為があったと報じた疑惑を否定する声明を出した。「06年W杯招致に絡み、裏口座があったとする根拠のない主張を退ける。W杯招致で買収があったという何の事実もない結論について同様に明確に否定する」とした。

 招致委員会の一員だったニースバッハ会長らの関与も否定し、同誌への法的手段も検討しているとした。国際サッカー連盟(FIFA)も「非常に重大な告発でFIFAが外部機関と協力して進めている、内部調査の一部として検証する」と声明を発表した。

 シュピーゲル誌は元名選手、ベッケンバウアー氏を中心とした招致委が1030万スイスフラン(約13億円)の裏口座を設けていたと報じた。開催地を決めた00年のFIFA理事会ではアジア出身の理事4人の票を得るため使用。W杯組織委員会はFIFAを経由し、当時同額に相当した670万ユーロを返したと報じた。