日本代表DF長友佑都(29=インテルミラノ)が、OA枠でのリオデジャネイロ五輪出場に前向きな姿勢を見せた。19日、イタリアから帰国した成田空港で「五輪に出られるのは選手の夢。北京では最悪の結果だった。ブラジルでもW杯で結果を残せなかった。選手として1人の人間として、リベンジをして晴らしたい気持ちはある」と語った。

 五輪でも、ブラジルでも屈辱を味わった。08年北京五輪では反町ジャパンとして出場し3戦全敗。2年前のW杯ブラジル大会では1分け2敗に終わり、いずれも1次リーグで敗退した。勝てなかった大会であり場所でもあるリオ五輪。さらに日程面でもプラス材料がある。セリエAで今季4位だったことで来季欧州リーグに本戦から出場。8月21日のセリエA開幕こそ間に合わないが、その前に行われるプレーオフを回避したことで、クラブ側が考慮する余地はある。

 8年前と同じナイジェリアと同組に入り、アフリカ対策に独自のアドバイスを送る。「フィジカルで勝負するよりも僕はアジリティー(俊敏性)、走力だと思う。指令を出す脳から、もっと早く連動して体が動くシステムをつくるには、体幹やヨガが大事なんじゃないかなと思う。これは個人の意見」と、日本人に適した肉体改造をすすめた。【栗田成芳】