シャルケDF内田篤人が1年9カ月ぶりに公式戦に出場。右膝の負傷からの復帰を見事に果たした。

 アウェーでのMF南野拓実が所属するザルツブルク(オーストリア)との一戦に0-1とリードされた後半39分からピッチに立ち、2015年3月10日の欧州チャンピオンズリーグ・Rマドリード戦(4-3で勝利)以来のカムバックを果たした。

 DFリーターに代わって右サイドバックに入った内田は、ファーストプレーで右サイドからロングスロー。これは相手DFにはね返されたがこぼれ球を拾ってつなぎ、MFウォルフの左足シュートを演出。同43分にはペナルティーエリア内から南野に右足シュートを放たれたが、「下を向いていてコースは狙わない感じだったので当てにいった」と、きっちりと右ヒザを折って好ブロックした。その1分後には右サイドを駆け上がってチャンスを作り、CKを獲得。その後もオーバーラップして積極的に攻撃参加したが、同ロスタイム、左CKチャンスにGKギーファーも上がったパワプレーでゴールを狙ったが、相手にボールを奪われてカウンターを浴び、最終ラインに残っていた内田がチェックにいったがかわされて決定的な2点目を失った。

 内田は「前日に『一緒にザルツブルクへ行くよ』と言われただけ。90分はないな、途中からあるかなと思っていた。(試合出場の瞬間は)展開が難しかったので、そう考えるヒマもなく入った。最後の数分は壊れたプレーになったが、それまでは点を取らなくてはいけなかったので、右サイドの選手とうまくやりながらチームを助けないといけないと思っていた。ここからがスタートだと思うし、ここからが本当に大変なので、自分のサッカー人生を取り戻すためにしっかりやります」とコメントした。

 すでに1位での決勝トーナメント進出を決めているシャルケは0-2で敗れ、1次リーグ6戦全勝はならなかった。