国際サッカー連盟(FIFA)は10日、26年W杯(開催国未定)の出場チーム数を現行の32から48へ、16チーム増とすることを決めたと発表した。今後決まる各大陸連盟への割り当てで、アジアは現行の4・5から2、3枠は増えるとみられる。

 欧州では否定的な反応が目立った。英国のコリンズ下院議員などを中心にFIFAの組織改革を求める団体「NEW FIFA NOW」は、インファンティノ会長が会長選挙で公約した分配金増加のために収入を増やすのが目的で、アベランジェ元会長やブラッター前会長らと同じ手法であるとして強く反発。大会のレベル低下を招き、ファンの楽しみを奪うことになるとも訴えた。

 南ドイツ新聞電子版によると、元ドイツ代表監督のフォクツ氏は「がくぜんとしている。W杯を滅ぼすには、こうするしかないのだろう」と皮肉たっぷりに批判。欧州の有力クラブの立場を代弁する欧州クラブ協会は「どの観点からも完璧な、現行の32チーム方式を変える理由が見当たらない」との声明を発表した。