26年W杯の出場枠が現行の32から48へ、16チーム増となり、日本代表にはどんな影響があるのか? 英紙デーリーメールは、アジア枠が現在の4・5枠から8・5枠、欧州が16枠、南米が6・5枠になると予想。アジア予選突破は容易になる一方、3カ国中2カ国が突破できるW杯本大会の1次リーグ(L)で欧州、南米と対戦する「死の組」になる可能性も出てきた。

 国際サッカー連盟(FIFA)が出場枠拡大を決定したことで、本大会出場へのハードルが下がった。日本も出場だけなら、難しくない。しかし、本大会での1次L突破は過酷になるかもしれない。

 各大陸連盟への出場枠は今後決まるが、デーリーメールはアジア8・5、欧州16、南米6・5、アフリカ9、北中米カリブ海6・5、オセアニア1・5と予想。1次Lは3カ国ずつ16組で行われるため、全組に欧州が入る可能性が高い。南米7カ国が出場し、ポット分けがアジアと別になったと仮定すると、約5割の確率で日本は欧州と南米のチームと同じ組になる。

 2試合で行われる1次L突破の条件は、少なくとも勝ち点2が必要となる。1敗した場合は、一気に崖っぷちに立たされる。従来のW杯は出場さえすれば少なくとも3試合が保証されたが、わずか2試合で大会を去る可能性もある。

 過去、日本が出場したW杯5大会のうち、決勝トーナメントに進出した2回はいずれも、アフリカ勢から勝ち星を挙げて1次Lを突破した。26年大会は最悪の場合、欧州ドイツ、南米ブラジルと同組なんてことも…。出場枠拡大は、過酷な組分けを引き起こす可能性がある。