日本代表MF香川真司(28)が所属するドルトムントは11日、ホームでのチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦のモナコ戦が、チームバスが爆発に巻き込まれたため中止になったと発表した。

 ドイツ時間の午後7時過ぎ、ドルトムントのチームバスがホテルから試合会場のジグナル・イドゥナ・パルクへ向かって走行中、ヘーヒシュテンエリア付近で3度の爆発が発生。ガラス一部ないし大部分が破損したという。ドルトムントは公式ツイッターでこの爆発によりDFマルク・バルトラ(26)が負傷し、病院に運ばれたとした。何らかの爆発物が投げ込まれたという情報もあるという。香川は無事だった。

 試合が行われる予定だったスタジアムには既に両チームのサポーターが集まっていた。試合延期の決定は、当初のキックオフ時間の15分前だった午後8時半ごろに下された。大きな混乱はなかったが、一時は係員がものものしい雰囲気でスタジアム周辺の警備にあたった。

 ワツケ社長がピッチ上で状況を説明。また「選手の安全のため、どこに選手がいるかは答えられない。トゥヘル監督をはじめチーム全員、大変ショックを受けている。爆発物や背景などについては警察の管轄だ。このような状況でも、あすはベストを尽くせるようにしなければならない」とコメントした。

 試合は12日(日本時間13日午前1時45分開始)に延期された。