伝統のミラノダービーが、ランチタイムに行われた。

 日本代表FW本田圭佑(30)のACミランと、同DF長友佑都(30)のインテルミランによる伝統の一戦は、地元メディアによると初めて午後0時30分(日本時間同7時30分)キックオフとなった。

 異例の昼間の試合。前半は日差しがきついのかインテルGKハンダノビッチは、野球選手のような黒いキャップをかぶってプレーした。ミランGKドンナルンマは、帽子なしのいつものスタイルでプレー。

 インテル長友は久しぶりのスタメン出場。対する本田はベンチスタート。

 ホーム扱いのインテルは前半に2点を奪い、2-0で折り返す。

 前半は長友も活躍。前半36分のMFカンドレーバの先制ゴール直後には、喜びのあまり裸になって喜ぶカンドレーバが脱ぎ捨てたユニホームを、長友が拾って届ける優しい“アシスト”。このシーンも含め守備で存在感を発揮し、背番号55が、女優平愛梨との結婚後初のダービーで、チームに大きく貢献した。

 しかし後半は長友も失速。ミランが1点を返し、ロスタイムにDFサパタがCKからのこぼれ球をねじ込み、同点に。このゴール直後に試合終了の笛が鳴った。

 出番なしの本田は仲のいいサパタの劇弾に大興奮し、真っ先に駆け寄った。スコアは2-2だが、内容はともかく展開的に新たな中国人オーナーとなった“チャイナミラン”のダービーとなった。