ヘーレンフェインMF小林祐希(25)は本拠地のNEC戦にフル出場したが、0-2で敗れた。それでもレギュラーシーズンを9位で終え、来季の欧州リーグ出場権を懸けたプレーオフ出場を決めた。

 小林の試合後の一問一答は次の通り。

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 -ズウォレ戦もそうでしたが、1点取られるとチームがバラバラになる

 「みんな、走らないよね。誰も走らない。点の取られ方も取られ方だし。いくら前からハメる練習をしても、ロングボールから1点取られたら、俺らはどうしようもないからね。誰かのために走る選手が少ない。自分が受けたいから走る、自分が受けたくないから止まる、自分が楽したいから止まる…。自分がキツイときに、味方を楽にする走りが出来ないから、相手も崩れないし、ずっと全員がキツイままなんだ。全部、人のせいで、全部、自分が楽する、全部、自分が良いプレーをしたい……。そんなこと、出来るわけがない。誰かを空ける動きとか、誰かを楽にするパスとか、誰かをフォローするカバリングだとか、自分のためじゃない時にどれだけ走れるか。ひたむきな選手が少ない。良い時はみんなノッて良いけれど、駄目になったら崩れちゃう。今年入ってからずっと同じですよね。課題は変わらず」

 -今日、小林選手がピッチの上で悔しがっていたのは3回あった。それは全部、自分に関するプレーだった。そのう1一回が、前半のシュートシーン

 「サム(ラーション)から良いパスが来た。コントロール、なんで左足のアウトで行ったんだろう。右足のインサイドで行けばいいのに。走っている歩幅がタイミング的に、右足のインで左足のシュートだったんだよね。以前の自分だったら、あそこにいなかったけど、ちょっと高い位置でプレーできている。俺があそこの位置でプレーして、フリックした時に、やっぱり周りの選手が止まっているよね。やっぱり、俺がああいうプレーをするのを知らないから、全部プレーが止まっている。俺が止まって欲しい時に動いている。俺が10番のポジションでうろちょろしてたのは、30試合出て今日が初めてだから。俺は本来、あそこのプレーヤーだし、あそこでボールを受けたほうがリズムが出来るとか楽しいなと思ったので、もうちょい早い段階から高い位置においてくれればなと思いました。だけど、俺が高い位置にいると、味方が奪われた時に全部カウンターを受けてしまう。特に今日はそう。そこを俺は『帰れ』と言われる。もちろん、俺は帰るけれど、全部後追いになってしまう。俺は負けたくないから、やっぱり後ろに残っちゃうよね」