エイバルMF乾貴士(28)がバルセロナから日本人初ゴールを奪った。前半7分と後半16分に左足で歴史的2発。2-4で逆転負けしたものの、メガクラブ相手にスペインでの日本人通算ゴール数を最多6得点に更新。2年3カ月ぶりの日本代表復帰の可能性も高まった。3連覇を狙ったバルセロナは2位に終わり、2得点のFWメッシは37得点で得点王で輝いた。

 あのバルセロナから、日本人が点を取る日が来るなんて-。21日午後8時6分45秒、乾が聖地カンプ・ノウで伝説になった。DFカパの右クロスに反応し、左サイドを疾走。難しいワンバウンドに左足を合わせると、すねに当たり、クロスバーの下をたたいてネットを揺らした。日本人初のバルセロナ戦ゴール。無心の一撃に約7万5000人が言葉を失う。「歓声がなさ過ぎて本当に入ったのか分からなくて」。不気味な静寂に、決めた乾も笑顔になるのを迷ったほどだった。