レアル・マドリード(スペイン)のポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナルド(32)が、現行方式の大会となった92-93年以降で初の連覇にチームを導いた。2得点とエースの貫禄を見せ、ユベントス(イタリア)に4-1と大勝。大会12得点として、前人未到の5季連続得点王に輝くと同時に最優秀選手に選ばれた。Rマドリードにとって前身の欧州チャンピオンズ杯も含めて12度目の優勝。57-58年以来となるリーグ戦との2冠となった。

 試合終了の笛がなると、ロナルドはピッチに倒れ込んだ。若かりし頃の愛称「クライベイビー(泣き虫小僧)」も32歳。涙は流さず、笑顔で連覇の余韻に浸った。

 ストライカーとしての進化が表れた今大会だった。12得点のうちダイレクトシュートが10得点。2タッチでのゴールが2得点。近年は若いときのようなドリブルを多用することはなく、味方にボールを託し、ゴール前でのポジショニング勝負に持ち込むことで新たな活路を見いだした。「こういう結果を手にするために自分は準備をしてきた」。年齢的な衰えをプレースタイルの変化で補い、5季連続得点王を獲得した。

 同大会クラブ通算500得点目となった前半20分の先制点は象徴的なゴールだった。ボールを持つとすぐさま右サイドを走るDFカルバハルにボールを預け、リターンパスを右足ダイレクト。後半19分のチーム3点目も右クロスをゴール前にタイミング良く飛び込み、右足で合わせた。