欧州王者ポルトガルはFWクリスティアノ・ロナルド(32=レアル・マドリード)が決勝点となる今大会初ゴールを決め、開催国ロシアを1-0で退けた。ロナルドにとっては移籍問題や脱税騒動の中、プレーで結果を出した形だ。

 前半8分、ロナルドはDFゲレイロの左クロスをファーサイドで待ち受け、頭で合わせた。完全アウェーの中での勝利に「僕らはまぐれで欧州選手権を制したわけではない。だからこそロシアに敵地で初めて勝てた」と32歳の主将は誇らしげに話した。ここは戦いの場と言いたげに、取りざたされる移籍話などについては無言を貫いた。一方で、スペイン公共放送TVEは、ロナルドが脱税額として示されている1470万ユーロ(約18億4000万円)を税務当局に支払う用意があると報じた。支払いは善意の意思表示で本人は7月31日に出廷して無罪を主張し、脱税は否認するという。