ドイツの大衆紙ビルトがサッカーのW杯の2018、22年両大会の招致疑惑を詳細に調査した報告書を入手したことが26日明らかになった。ビルトによると報告書は430ページに及び、元国際サッカー連盟(FIFA)理事が22年大会を開催するカタールの幹部からの数千万円に相当する送金に対し謝意を述べた電子メールの存在などの記述があるという。

 FIFA幹部の10歳だった娘の口座に、送金者不明の200万ドル(約2億2400万円)の振り込みがあったことも記されている。

 18、22年両大会については、FIFA倫理委員会の調査部門のトップだったガルシア氏が不正疑惑に絡む報告書を作成したが、14年11月にFIFAは全面公表せずに両大会の開催は妥当と結論づけた。