ケルンはFWアンソニー・モデスト(29)の天津権健への移籍について交渉中止を発表したと、29日に独紙ビルトが報じた。移籍金3500万ユーロ(約43億8000万円)で移ると言われていた。スポーツディレクターのイェルク・シュマッケ氏は「我々は天津との可能性があった移籍に関する交渉を終わりにした」とコメントした。

 この時点でモデステはすでに代理人と天津入りし、最後の詳細を交渉をしており、21年まで年俸1100万ユーロ(約13億8000万円)で契約予定だった。移籍交渉破談のニュースを、モデステはインターネットで知ったという。

 ルト紙の情報によると、モデステが許可もないままメディカルチェックに向かったことで、ケルン側の堪忍袋の緒が切れたようだ。またケルン側は移籍金総額を28日までに振り込むことを要求したが、天津サイドはこれができなかった。

 モデステの今後はどうなるのだろうか。7月3日にケルンは来季に向けて始動する。シュマッケ氏は「トニーは21年までの契約がある。始動日に姿を現すことを期待している。トニーはプロだ。うまくいくだろう」とコメントした。