リヨンのフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼット(26)が5日(日本時間6日)、アーセナルに移籍した。アーセナルの公式サイトが発表した。

 ラカゼットは「伝説的なクラブ、アーセナルに加入することが出来て、本当にうれしいし誇らしい。子どもの頃からずっと、このクラブでプレーすることが夢だったし、その夢が実現したのはアンリや、その他のフランス人選手がここで活躍したから。感謝したい」と、フランス代表の先輩でもあるOBのティエリ・アンリ氏の名を挙げつつ移籍の喜びを語った。

 ラカゼットは10年にリヨンでプロデビューし、フランス1部で13-14年から4季連続で2ケタ得点を記録。14-15年からは3季連続で20ゴール以上を決め、欧州屈指の決定力を見せつけてきた。16-17年は30試合に出場し、プロ8年目で最高の28ゴールを決めた。

 DFの裏に抜け出すスピード、巧みなキックフェイントなどのテクニック、駆け引きにたけ、右足から繰り出す正確なシュートにも定評がある万能型FWで、フランス1部で203試合に出場し、100ゴールを記録。一時はAマドリード行きが濃厚と報じられたが、正式にアーセナル移籍が決まった。

 アーセナルは16-17年に5位に終わり、19年連続で出場していた欧州CLの出場権を逃した。チリ代表FWアレクシス・サンチェス、ドイツ代表MFメスト・エジルの主力2選手に流出のうわさも絶えない。その中、待望した決定力の高いFWの加入に、同じフランス人のベンゲル監督は「ラカゼットは何年にもわたって効率良く、大量のゴールを決めてきた。興味深いテクニックと強烈な個性を持つ。加入してくれて本当にうれしい。トップレベルへの挑戦となる新たなシーズンに、大きな力となってくれるだろう」と大歓迎した。