サッカー史を塗り替える「超大型移籍」が実現した。

 スペイン1部リーグの強豪バルセロナでスター軍団の一員だったネイマールが、新天地にフランスを選んだ。パリサンジェルマンはカタール資本による潤沢な資金で破格のオファー。悲願の欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇に向け、脂が乗った25歳のFWを因縁のライバルから引き抜いた。

 過去の移籍金最高額はマンチェスター・ユナイテッドがポグバを獲得した際の8900万ポンドで、ポルトガル代表FWロナルドのレアル・マドリード(スペイン)移籍時でさえ8000万ポンドとされる。驚愕(きょうがく)の金額が、ブラジルの至宝に寄せられる期待の大きさを物語る。

 パリサンジェルマンは13、15年の欧州CLでバルセロナに4強入りを阻まれ、ことしは決勝トーナメント1回戦の第1戦で4-0と完勝しながら、第2戦で1-6と屈辱の大逆転負けを喫した。この試合で2得点1アシストとパリサンジェルマンを苦しめたのがネイマール。メッシ、スアレスとともに形成した「MSN」トリオの翼をもぎ取った。