フランス1部パリサンジェルマンに移籍したブラジル代表FWネイマール(25)は、ボーナスを支払わない古巣バルセロナに対して、欧州サッカー連盟(UEFA)に調査を依頼することを検討していると、10日付のスペイン紙マルカが報じた。

 ネイマールとバルセロナの間で新たな抗争が生まれようとしている。同選手の母国であるブラジルの地元メディアによると、代理人の父親は新シーズンを前にネイマールが移籍したにもかかわらず、契約延長による2600万ユーロ(約33億8000万円)のボーナスをバルセロナ側に要求しているという。歴代最高額となった移籍金2億2200万ユーロ(約289億円)をバルセロナ側が得たのは、同選手とバルセロナとの間で契約延長が行われたからだと主張していると報じた。

 一方でバルセロナ側は、ボーナスの支払いに3つの条件が存在していることを明かしている。選手側が他クラブと交渉しないこと、契約満了の意思を公表すること、移籍市場が閉まる9月1日までクラブ側はボーナスを支払いを行わないことの条件があったとしている。今回の移籍で3つの条件を満たしていないとして、クラブは公式ツイッターでボーナスを支払わないことを表明している。

 このバルセロナの姿勢に対して父親はスペインラジオ「カデナ・コーペ」のインタビューで「私はネイマールにバルセロナでプレーを続けてほしかった。だが、フロントの姿勢を見て意見を変えた」とコメント。今回の移籍はバルセロナ側の姿勢に問題があると批判していた。