ヘタフェMF柴崎岳が開幕戦定位置獲得へ大きくアピールした。

 アトレチコ・マドリードとの練習試合にトップ下で先発。劣勢の前半は思ったようなプレーが出来ずにいたが、後半は決定機を演出。同5分に決定的なスルーパスをFWモリーナへ通し、同29分にはダブルタッチで相手DFルカスをかわして前線にパスを出すとスタンドは大歓声。同33分の交代時にもサポーターからは拍手と歓声が送られた。

 試合は0-0で引き分けた。

 ボルダラス監督は「ガク(柴崎)はチームとともに高いレベルにあった。時間の経過とともにプレーもよくなったし、攻撃面で大いに参加していた。ラストパスに関しては精度が足りないというのではなく、出す先の選択が少しずれていた。しっかりとボールのないところでも頑張ってくれている。くさびを打つ、ためを作るということは出来ていないが、彼はそういうタイプの選手ではなく、足元の技術がある選手。ボールをキープするという点を改善していかなければ行けないが、これから良くなっていくだろう」と評価した。(山本孔一通信員)