ブンデスリーガは18日(日本時間19日)にバイエルン・ミュンヘン―レーバークーゼン戦で開幕、現時点で日本選手10人が参戦する。昨季はBミュンヘンが5季連続優勝を飾る一方で、昇格組のライプチヒが2位、一昨季は残留争いだったホッフェンハイムが4位と健闘した。今季も戦力的にBミュンヘンが優位で、どのチームが王者への挑戦権を得るか。

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 今季特に楽しみな選手は、ともにドイツ代表の22歳、Bミュンヘンのキミヒとシャルケのゴレツカだ。どんな時でも飽くなき向上心と野心で挑戦し続けるキミヒのメンタリティには、あのグアルディオラ前監督も賛辞を送っていたほどだ。偉大な前任者ラームと比較されることも、彼にとってはわくわくするチャレンジ。Bミュンヘンがどこまで欧州舞台で勝ち残れるか、彼の成長にかかっているかもしれない。

 「バラック2世」の呼び声もあるゴレツカは優勝しうたコンフェデレーションズ杯で見せた素晴らしいプレーで、4戦3発でシルバーシューズも獲得。ドイツ中のサッカーファンの心を一気につかんだ。それだけにかかる期待とプレッシャーは非常に大きい。欧州チャンピオンズリーグ常連クラブだったシャルケが欧州リーグ争いにもかかわれなかった昨季の大失態。二の舞いは許されない。リーダーとして、真価が問われるシーズンとなるだろう。

 日本選手だとマインツ武藤とフランクフルト鎌田に注目したい。昨季は故障の影響やチーム事情もあり、5得点と思うような結果を残すことができなかった武藤だが、今季はケルンに移籍したコルドバに代わる得点源として期待されている。ドイツ杯1回戦ではさっそく2ゴール1アシストとチーム全得点に絡み、シュバルツ監督から「チームにとって非常に重要な存在」と信頼されている。故障さえなければ2ケタ得点は十分可能な目標だろう。

 サガン鳥栖から加入した鎌田は昨季までのチームに欠けていたゴールにつながるプレーを具現化できる点が買われている。ブンデスリーガ特有の激しい競り合いの中で好パフォーマンスを発揮できるかは未知数だが、昨季リーグ13番目の36得点と決定力不足に悩んだクラブにとって面白い存在になりそうだ。(中野吉之伴通信員)