レスターの日本代表FW岡崎慎司(31)が、19日のブライトン戦(ホーム)の前半1分に右足で先制弾を決めた。11日の開幕アーセナル戦に続く2戦連続ゴール。W杯アジア最終予選の突破を目指す日本代表のFW陣は大迫、本田らが故障を抱えるが、その不安を一掃するような充実ぶりを示した。31日のオーストラリア戦(埼玉)を含む最終予選2試合の日本代表メンバーは24日に発表される。

 岡崎がまた決めた。開始50秒。右からマレズが強烈なシュート。GKがはじいたこぼれ球に反応。右足で蹴り込むと笑みがこぼれた。狭いスペースで、泥臭くねじ込む実に岡崎らしい得点。アーセナル戦の今季1号に続き、開幕から2試合連発。アーセナル戦後には「やっぱり続けられるようにしたい。いつも続かないので、続けられるようにしたい」と話していた。有言実行弾だった。

 W杯出場をかけて31日にオーストラリア、9月5日にサウジアラビアと戦う日本代表にも、岡崎の得点力は欠かせない。そう印象付けるに十分の活躍ぶり。大迫の台頭もあり、控えが続くが、その大迫はけがを抱える。国際Aマッチ109試合50得点のストライカーは、従来通りの3トップの中央でも、大迫に代わる有効な解決策となるはずだ。

 09年6月のW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦(アウェー)では、代名詞のダイビングヘッドでW杯出場を決め、翌年の南アフリカ大会へと導いた。この時は「世界最速突破」のおまけ付きだった。8年ぶりのW杯決定弾に期待を寄せてもいい状態にある。

 遠く日本でテレビ観戦したであろう日本代表ハリルホジッチ監督も喜んだに違いない。鹿島-清水戦を視察後「今日は自宅に帰った後も、イングランド、ドイツの試合を夜通し見ようと思う」と言っていた。かつての絶対的なエースが、ハイレベルなプレミアで幸先の良いスタート。日本代表に朗報を届けた。