フランクフルトのMF長谷部誠(33)とMF鎌田大地(21)がそろって開幕戦に先発出場した。アウェーでのフライブルク戦に臨み、0-0で引き分けた。

 長谷部は3月上旬以来のリーグ戦復帰を果たし、3バックのセンターでフル出場した。長谷部の試合後の一問一答は次の通り。

(中野吉之伴通信員)

    ◇   ◇

 -アウェーでの開幕戦で勝ち点1は?

 「フライブルクでの試合は、非常に毎年難しいゲームになる。その中で、きょうの試合内容をみれば勝てた試合かなと思う部分もありますし、ただ引き分けというのはそんなに悪い結果じゃない。とにかく次に切り替えたい」

 -ポカール(ドイツ杯)では試合中にポジションを移したが、きょうはDF。試合への準備段階から、ある程度その位置で出る予定だった?

 「そうですね。今週非公開で練習していたときは3バックだったので」

 -相手は1トップ2シャドーというか、3トップ気味で、数的同数になりそうな気もするが、そこらへんの対応は?

 「きょうは相手の3トップだったのでマンツーマンになる場面もあったが、ウイングバックの選手が絞って数的優位をつくるというのはあるんで、声変えながらやりました」

 -オフサイドを何度かうまくとっていた。特に後半とか

 「ラインコントロールはもう少し良くなるかなと思うし、取れているところはいいけど、ぎりぎりのところもある。相手がゴールして、あのとき完全にオフサイドと自分は思っていた。ああいうのもビデオ判定がなかったらね、認められてしまったらゴールになってしまう。難しいところだけど、自分の中ではオフサイド取れているタイミングだった。ラインズマンが上げないのが信じられないくらいでしたけど、まあ、ビデオ判定が入ったことで、ゲームが止まってしまうと言うマイナスな部分もあれば、こういうふうに逆にちゃんとした試合を決定づける得点というのはビデオでしっかり判定されるというのは、非常にいいこと。よしあしあると思うけど。ラインコントロールの部分もしっかり見られているので。もう少し、良くしていきたいのはある」

 -ビデオ判定があるから、安心してと言うか、より思い切ってラインを上げられるというのはある?

 「そこはあんまり関係ないと思いますけど、抗議できるというのは一つある」

 -リーグ戦になると強度も上がると思う。後半、一度膝を接触プレーでヒヤリとしたところあったが

 「とにかく、ブンデスリーガでは激しく、厳しく、戦うリーグ。もちろん膝の調子はこれからもっともっとやっていけば上がっていくと思う。そうですね、ほんとに探りながら、探り探りやっている感じはある。フィーリング的にはまだまだ自分的には上がる感じはある」

 -代表戦も近づいている。間に合った、という感覚?

 「もちろん代表というのは頭にありますし。ただチームでは、きょうもリベロですし、中盤とは運動量とかもさまざまな動きがちがう。そのへんは代表とは違う感覚でここではやってますけど、とにかく月末の試合に向けてコンディションを上げるという意味ではチームでしっかり出られているというのは大きいかなと思う」

 -鎌田選手はけっこう評価されている印象だが、どうですか?

 「きょう実際先発で出るというのは相当期待されているというか、評価されていると言うこと。彼はまだ若いし、20、21歳くらいの選手は、こっちで出ている選手はいくらでもいる。彼にもこっちでやって、さらにステップアップしてほしいなと思う」

 -(元ガーナ代表MFの)ボアテングの電撃加入はびっくり?

「まあ、1人けがでオペ(手術)してしまったので。それもあると思う。そういう意味もあると思う」